ANAダイナースカードを医師の私が使い続ける理由|マイラーでなくても得する使い方

読了目安: 約10分

本記事はアフィリエイト広告を含む場合があります。紹介するカード・サービスの選定は、実体験と独自の評価基準に基づいており、広告掲載の有無が評価に影響することはありません。詳しくは 広告掲載ポリシー をご確認ください。

ANAダイナースカードを手にしたのは、海外旅行をする機会が増え始めた頃のことです。私自身はポイ活は性に合わず、「マイルを貯めて旅を安くしたい」という動機ではなく、「空港ラウンジが使えて、出発前に落ち着いて過ごせるなら年会費を払う価値がある」という動機でした。

それから数年。解約することなく今も使い続けています。年会費は安くありませんが、「なぜ私がこのカードを手放していないか」を正直に書きます。ただし、これはあくまで私の使い方・ライフスタイルに基づいた経験談です。カードの年会費・特典内容は変更される場合がありますので、最新情報は必ずANA公式サイトでご確認ください。

ANAダイナースカードの基本スペック(概要)

ANAダイナースカードは、ANAとダイナースクラブが提携して発行するステータス性の高いカードです。年会費は33,000円(税込)で、ダイナースクラブが提供するグルメ・トラベル特典と、ANA利用時のマイル積算が組み合わさっています。

主な特徴をざっくり整理すると次の通りです。

  • ANA便の搭乗で通常より高いマイル積算率
  • 日常の決済でもANAマイルが貯まる(ポイントからの移行レート要確認)
  • ダイナースクラブのグルメ優待「エグゼクティブ ダイニング」(所定コースを2名以上で予約すると1名分が無料)
  • 国内・海外の空港ラウンジを回数制限なく無料で利用(プライオリティ・パス提携網/ANAラウンジは別資格が必要)
  • 旅行傷害保険・ショッピング保険

年会費・還元率・特典内容の詳細は変更される場合があります。必ず公式サイトの最新情報をご確認ください。

私の使い方:「マイラー」ではなく「上質な移動のための道具」として

正直に言うと、私はいわゆる「マイラー」ではありません。マイルの最適化・陸マイル・特典航空券の最大化——そういった世界に深入りするほど時間を使いたいわけではない。

ではなぜこのカードを使い続けているか。理由は明快で、「ラウンジ+マイル積算+グルメ優待が一枚に集約されている合理性」があるからです。

ラウンジが「時間の質」を変える

私にとって空港ラウンジの最大の価値は「Wi-Fi環境で落ち着いて仕事ができる時間」です。出発前の30〜60分間、ざわつかない空間で仕事ができることは、年会費の一部を正当化する体験です。

ANAダイナースカードで利用できるのは、主に国内空港の「カードラウンジ(共用ラウンジ)」です。本会員・家族会員が回数制限なく無料で使えます。ドリンクサービスや電源・Wi-Fiが整っており、搭乗前のひと息や軽作業には十分です。なお、ここでいうカードラウンジは、ANA上級会員やスーパーフライヤーズカード(SFC)会員が利用できる「ANAラウンジ」とは別物である点には注意してください(ANAラウンジに入るには、別途その資格が必要です)。

海外でも、ダイナースクラブとプライオリティ・パスの提携により、提携空港ラウンジを回数制限なく無料で利用できます。以前は「年10回まで無料・11回目以降は有料」という制限がありましたが、2025年4月の改定でこの制限が撤廃され、現在は無制限・無料になりました。本会員がカードと当日の搭乗券を提示すれば入室できます(一部ラウンジではプライオリティ・パスのデジタル会員証提示を求められる場合があります)。なお、同伴者は国内・海外ともに有料で、料金やサービス内容はラウンジ・時期により変わることがあるため、利用前に公式情報をご確認ください。

マイルは「意識しなくても貯まる」ペースで十分

マイルについて私がこのカードで目指しているのは、国内線エコノミーに年1〜2回無料で乗れるくらいのマイルが結果的に貯まることです。搭乗ごとのマイル+カード決済マイルを合わせると、私の使い方では年間で数千マイルずつ積み上がる印象です。(カード決済マイルは厳密に言うと、ポイントから交換する仕組みです。ただしポイントが無期限のため、日常生活で普通に使用しているだけで自然にマイル交換用ポイントが貯まっていく仕組みです)

「ファーストクラスに無料で乗る」「特典ビジネスクラスを毎年取る」という目標があるなら、より特典移行レートに特化したカードを選ぶほうが合理的です。このカードは「マイルに全振りはしないが、ANA便を利用したり、日常生活費用をマイルに変えたい人」にフィットします。

エグゼクティブ ダイニングという「もう一つの楽しみ」

ダイナースの「エグゼクティブ ダイニング」は、所定のコース料理を2名以上で予約すると1名分が無料になるグルメ優待です。実際に使ってみると、これがかなり良い。普段はなかなか足を運ばないような名店のコースを、二人で行けば実質半額で楽しめる感覚は、年会費を払っているからこその体験だと感じています。私にとっては、このサービスがカードを使い続ける大きな理由のひとつになっています。

付帯保険も手厚い部類|旅行傷害保険の補償内容

正直、入会前はあまり意識していなかったのですが、改めて見直すと、ANAダイナースカードの旅行傷害保険は手厚い部類だと感じます。私が確認した時点での主な補償内容は次の通りです(金額・条件は改定される場合があるため、最新の正確な内容は必ず公式サイトでご確認ください)。

海外旅行傷害保険(本会員)

  • 傷害死亡・後遺障害:最高1億円(自動付帯分に加え、旅行代金などをカード決済した場合の利用付帯分を含む)
  • 傷害・疾病治療費用:各最高300万円
  • 賠償責任:最高1億円
  • 携行品損害:最高50万円
  • 救援者費用:最高400万円

国内旅行傷害保険(本会員)

  • 傷害死亡・後遺障害:最高1億円

ショッピング保険(ショッピング・リカバリー)

  • 年間最高500万円(購入から一定期間内の破損・盗難等を補償)

旅行傷害保険で実際に使う場面が多いのは、死亡・後遺障害の上限額そのものよりも「ケガや病気をしたときの治療費用」です。その点、傷害・疾病治療費用が各300万円というのは、年会費のかかるカードの中でも安心感のある水準だと感じます。海外で急に体調を崩したときの治療費は高額になりがちなので、ここが手厚いのは地味にありがたいポイントです。

自動付帯?利用付帯?──項目によって異なります

「カードを持っているだけで補償される(自動付帯)」のか、「旅行代金などをカードで決済して初めて補償される(利用付帯)」のかは、よく混同されるポイントです。ANAダイナースカードの場合は項目によって扱いが異なります。私が確認した時点での大まかな整理は次の通りです(適用条件は改定される場合があるため、正確な内容は必ず公式の保険規定でご確認ください)。

  • 海外旅行傷害保険は「自動付帯」がベース:カードを持っているだけで(旅行代金をカード決済していなくても)対象になります。傷害・疾病治療費用、賠償責任、携行品損害、救援者費用などは自動付帯で適用されるとされています。
  • 海外の「死亡・後遺障害」だけは自動付帯+利用付帯の二段構え:自動付帯分で最高5,000万円、そこに公共交通乗用具や募集型企画旅行などの旅行代金をカード決済した場合の利用付帯分が上乗せされ、最高1億円になります。
  • 国内旅行傷害保険は「利用付帯」:公共交通乗用具や募集型企画旅行などの料金をカードで決済した場合に対象となります。国内は「持っているだけ」では補償されない点に注意です。

実用面で覚えておきたいのは、「海外は持っているだけでも治療費などの実用的な補償が効くが、満額(死亡・後遺障害1億円)や国内旅行の補償は旅行代金のカード決済が条件」という点です。海外旅行で実際に使う頻度が高いのは治療費用で、そこが自動付帯なのは安心材料ですが、備えを最大化したい場合や国内旅行での補償を確実にしたい場合は、航空券・パッケージツアー・空港までの公共交通などの代金をこのカードで決済しておくのが確実です。

家族の補償については、少し整理が必要です。「家族特約」とは、カードを持たないご家族(配偶者や子どもなど)も補償の対象に加える仕組みのことですが、ANAダイナースカード(一般)には、この家族特約は付帯しません

ただし、誤解されやすいのは「家族特約」と「家族会員」の違いです。家族会員(家族カード)を発行している場合、その家族会員はカード会員本人として旅行傷害保険の対象になります(補償額が本会員と異なる場合があります)。つまり「家族カードを持っている家族」は補償され得る一方、「カードを持たない家族」を補償するのが家族特約、という関係です。

家族特約まで含めて手厚く備えたい場合は、上位の「ANAダイナース プレミアムカード」には家族特約が付帯し、本会員・家族会員の配偶者や生計を共にする親族などまで補償対象になります。カードを持たない小さなお子さま連れで旅行する場合などは、この差が効いてくることがあります。補償の範囲・金額は改定される場合があるため、正確な内容は公式の保険規定でご確認ください。

年会費の損益分岐をどう考えるか

私が年会費を払い続ける判断をするうえで使っているフレームは単純です。

「この金額を現金で払ったとして、同等の体験を自力で揃えられるか?」

ラウンジ単体で入場料を払うと、国内のプレミアムラウンジで2,000〜3,000円/回の水準のことが多い。年3〜4回ラウンジを使えば、それだけでそれなりのコストになります。そこにマイル積算の価値(マイル単価をいくらと見るかは人それぞれですが)、エグゼクティブ ダイニング(高級コースが1人分無料)、シグネチャー誌(毎月発行のダイナースの雑誌。ラグジュアリー感にあふれていて、毎月届く&読むのをかなり楽しみにしています)、海外旅行保険などを加えると、少なくとも私の使い方では年会費分の価値を回収しています。

ただしこれは私の利用頻度・利用パターンの話です。「年に1回しかANAに乗らない」「ラウンジにそれほど価値を感じない」「グルメに興味がない」という方には過剰なカードかもしれません。

このカードが「向いている人」と「向いていない人」

向いていると思う方:

  • ANA便を年間数回以上利用する
  • 空港ラウンジに価値を感じる(仕事・休息両方で)
  • マイルを「無理なく」貯め続けたいが、最適化に時間を使いたくない
  • ダイナースのグルメ特典(エグゼクティブ ダイニング等)に関心がある

向いていないかもしれない方:

  • ANA便をほとんど使わない(マイル積算のメリットが薄れる)
  • 年会費をできるだけ抑えたい
  • マイルを最大化することに情熱を持っている(より特化したカードが存在する)
  • 日常使いでの還元率を最重視する

まとめ:「マイラーでなくてもANAをよく使う人」にとっての一手

ANAダイナースカードを「最高のマイルカード」として推奨するつもりはありません。しかし「ANA便を年間数回使い、ラウンジに価値を感じ、マイルはコンスタントに積み上がれば十分という人」にとっては、価値のある一枚だと感じています。

解約しない最大の理由はシンプルで、このカードがあることで「移動の質が上がっている」と実感しているからです。また、エグゼクティブ ダイニングや、シグネチャー誌などにも大いに魅力を感じています。ただし、これらが年会費に見合うかどうか、最終的には自分のライフスタイルと照らし合わせて判断してください。

年会費・還元率・特典内容等は変更される場合があります。申し込み前に必ずANA公式サイトの最新情報をご確認ください。このカードが皆さんの旅をより良くする一助になれば幸いです。


本記事の情報は2026年6月時点のものです。最新の年会費・還元率・特典内容は必ず公式サイトでご確認ください。当サイトは個別の金融相談・カード審査結果を保証するものではありません。

Related Articles

関連記事