マリオットボンヴォイ アメックスを解約した理由|年会費の損益分岐を正直に
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マリオットボンヴォイ アメックス・プレミアムカードを解約しました。
保有期間は2年ほど。ホテルステイが好きで、無料宿泊特典に期待して入会しました。しかし年会費の値上げを機に、自分の利用頻度と照らし合わせて損益分岐を計算し直したところ、「続けるのは合理的ではない」という結論に至りました。
解約を決めた経緯と、損益分岐の考え方を正直に書きます。「マリオットアメックスに入るか迷っている」「値上げ後も持ち続けるべきか」と考えている方に、判断材料として届けばと思います。
なお、年会費・特典内容は変更される場合があります。最新情報は必ずアメリカン・エキスプレスの公式サイトでご確認ください。
マリオットボンヴォイ アメックス・プレミアムとはどんなカードか
まず前提として、カードの概要を整理します。
マリオットボンヴォイ アメックス・プレミアムは、マリオット・インターナショナルとアメリカン・エキスプレスが提携して発行するホテル系クレジットカードです。主な特典を挙げると次のようになります。
- 毎年の継続特典として「無料宿泊特典(1泊分)」が付与される
- 入会ボーナスとして一定数のポイントが付与される(時期により異なる)
- マリオット系列ホテルでの決済でポイント積算率が高くなる
- 「マリオットボンヴォイ ゴールドエリートステータス」が自動付与される
- 旅行傷害保険・ショッピング保険が付帯する
- アメックスのゴールドカード相当のカードとして国際ブランドの信頼性がある
旅行好きのホテルユーザーにとっては、魅力的に見える特典が揃っています。私も最初はそう感じていました。
年会費・特典内容の詳細は変更される場合があります。必ずアメリカン・エキスプレス公式サイトの最新情報をご確認ください。
保有していた2年間で感じたこと
入会した当初は、無料宿泊特典を活用してマリオット系のホテルに泊まりました。実際に宿泊した感想としては、「ポイント+特典を組み合わせた宿泊体験」自体は悪くありませんでした。
ただ、使っていく中でいくつかの実感が積み重なっていきました。
無料宿泊特典は「使える場所」が限られる
無料宿泊特典には、使用できるカテゴリ(ホテルランク)の上限があります。そのカテゴリ内で魅力的なホテルを探すと、都市部での選択肢は思ったより多くありませんでした。地方や海外では使えるホテルが増えますが、行きたい場所とマッチするかは運次第という感覚でした。
「どこでも好きなホテルに無料で泊まれる」わけではなく、「カテゴリ上限内のホテルに1回泊まれる権利」です。この違いを最初にもう少し丁寧に理解しておくべきでした。
ゴールドエリートは「あると少し快適」なステータス
マリオットボンヴォイのゴールドエリートステータスは、チェックイン時のウェルカムギフト(ポイントまたは飲み物等)、客室のアップグレード(空きがある場合)などが期待できます。ただ、プラチナ以上のステータスと比べると恩恵は限定的で、「ないよりあるほうが良い」程度の印象でした。
ホテルへの泊まり込み頻度が低い場合、ゴールドエリートの恩恵を実感する機会自体が少なくなります。
年会費値上げを機に損益分岐を計算し直した
解約の直接のきっかけは年会費の値上げです。この機会に、改めて「自分の利用頻度でこのカードは元が取れているか」を計算し直しました。
損益分岐の考え方(あくまで一例)
以下は考え方の例です。数字はあくまで「思考の枠組み」として参考にしてください。実際の年会費・特典価値は公式サイトでご確認ください。
年会費を特典価値で回収できるかのフレーム
年会費 ÷ 主要特典(無料宿泊1泊の価値)= 回収に必要な「無料宿泊1泊の宿泊単価」
たとえば仮に年会費が5万円台で、無料宿泊特典(1泊)の実勝値が3万円相当のホテルにしか使えなかったとすると、特典だけでは年会費をカバーできません。残り2万円分の価値をポイント還元・保険・ステータス特典などで補う計算になります。
私の場合、使えるカテゴリのホテルで実際に泊まりたいと思えるホテルの価格帯が「2万円台の前半」が多かったため、差分をポイント還元等でまかなうには自分の年間利用額が不十分でした。
利用頻度が低いと特典の価値が薄れる
マリオット系のホテルに年1〜2回しか泊まらない利用パターンの場合、ポイントの積み上がりペースは緩やかです。ゴールドエリートの恩恵を受ける機会も少なくなります。
「無料宿泊特典1回」と「ゴールドエリートステータス」だけで年会費を正当化するには、その1回の宿泊価値が年会費を大きく超えているか、他の特典を意識的に活用できているかが条件になります。自分の使い方を振り返ると、どちらも十分ではありませんでした。
「値上げ前なら続けていたか」という問いへの正直な答え
値上げ前の年会費であれば、損益分岐は「やや微妙」という判断だったと思います。値上げ後は「微妙」が「合理的でない」に変わりました。値上げがなければ惰性で持ち続けていた可能性はありますが、解約という行動が背中を押してくれたおかげで、改めて自分の旅行スタイルを整理できました。
このカードが「向いている人」と「向いていない人」
保有・解約の経験をもとに、正直に整理します。
向いていると思う方
- マリオット系のホテルに年3回以上宿泊する
- 無料宿泊特典を確実に使い切れる旅行計画がある
- プラチナエリートを目指してステータス修行をしたいと考えている
- 入会ボーナスのポイントを目当てに特定のホテル宿泊を計画している
- アメックスブランドの付帯サービス(海外旅行保険等)を重視する
向いていないかもしれない方
- マリオット系ホテルへの宿泊が年1〜2回程度
- 「どこでもいいからホテルに無料で泊まりたい」という期待で入会しようとしている
- 年会費を確実に回収できる計算が立たない
- 旅先がマリオット系の少ない地域に偏っている
解約後の変化
解約してから気づいたことがあります。「このカードの無料宿泊特典を消化しなければ」という無意識の義務感から解放されたことです。
旅の行き先をホテルブランドで縛る必要がなくなりました。その分、行きたい場所を先に決めてから、そこで使える宿泊手段を探すという順序に戻せました。これは小さいようで、旅の楽しみ方にとってはわりと大切な変化でした。
もちろん、マリオット系ホテルが好きで頻繁に泊まる方にとっては、このカードは価値のある選択肢です。ポイント積算・ステータス・無料宿泊の三つが噛み合えば、年会費を上回る価値を引き出すことは十分可能だと思います。私にとって合わなかっただけで、カード自体の魅力を否定するつもりはありません。
ANAダイナースとの比較:残したカードと解約したカードの違い
参考として、今も保有し続けているANAダイナースと比較すると、私の判断基準が見えやすくなります。
ANAダイナースを手放さない理由は、「旅の移動(空港ラウンジ)×マイル積算」という組み合わせが、私の使い方とフィットしているからです。詳しくはANAダイナースカードの実体験レビューにまとめています。
マリオットアメックスを解約した理由は、「ホテルのブランドに縛られる滞在スタイル」が自分には合っていなかったからです。飛行機での移動は年に数回あっても、特定のホテルチェーンに年3回以上泊まるライフスタイルには至っていませんでした。
結局のところ、どちらのカードが優れているかではなく、「自分の旅行パターンにどちらが合っているか」という問いに帰着します。
まとめ:年会費は「損益分岐を計算してから払う」を習慣に
この記事で伝えたかったことを整理します。
- 無料宿泊特典は「カテゴリ上限付きの1泊分の権利」であり、使えるホテルと旅行先がマッチするかを事前に確認することが大切です
- 年会費の損益分岐は「特典価値 × 使い切れる確率」で考えると現実的な計算になります
- 利用頻度が低い場合、ステータスや特典の恩恵を受ける機会も自然と減るため、保有を続ける意義が薄まります
- 年会費値上げは「改めて損益分岐を計算し直す良いタイミング」です
マリオットアメックスが合う人には本当に良いカードだと思います。ただ、旅行頻度・ホテルブランドの好み・利用パターンが合わない場合は、正直に計算した上で解約を検討することも、賢い選択のひとつです。
年会費・特典内容等は変更される場合があります。最新情報はアメリカン・エキスプレスの公式サイトでご確認ください。カードに関する個別の金融アドバイスは、ファイナンシャルプランナー等の専門家にご相談ください。
本記事の情報は2026年6月時点のものです。最新の年会費・特典内容は必ず公式サイトでご確認ください。当サイトは個別の金融相談・カード審査結果を保証するものではありません。